デスパの会in作並温泉with J

いつものように、東京駅ワインショップに集合。
3本購入。
「これは新幹線で飲む泡、これは部屋用、これは朝用」
朝からこんな会話の「デスパの会」。
毎年恒例、大学からの女友達三人酒と温泉三昧旅行です。
新幹線、シャンパンなので栓が飛ばないように万難を排しての開栓。
栓が勢いよく飛んで前方に座る乗客の弁当にホールインワン
などと妄想爆笑し乾杯にたどり着くまでが長い私たち。
モエの夏季限定ラベルにハムやチーズを並べて豪華列車並み。

グランクラスに負けてなるものか!と勢い余って私の手が滑る。
三人掛けの真ん中に座るK嬢の股間シャンパン直撃。ゴメン!
おかげで仙台につくまで、シャンパンの香りに包まれ優雅な時間でした。


今回の行き先は宮城県作並温泉
昨年、「デスパin蔵王」で道案内をしてくれたレーサー ジョー・マツザキから作並温泉がおススメだと聞いていた。
「泊まるならどこがいい?」
広瀬川源流露天風呂の一の坊かな」
彼が言うなら確かだと、他は全く見ずに即予約。


話を戻して仙台駅到着。
もちろん、プランなんて何もないので案内所に直行。
宿までの送迎バスが来るまでの二時間を
「牛たん発祥の店、味太助で食べて、いろは横丁散策など楽しいですよ!」
とプランをもらう。


シャンパンからのビールと牛たんで乾杯。
ほろ酔い気分でいろは横丁を堪能。

笹かまぼこの顔ハメ看板にハマって時間を忘れそうに。
(プライバシー保護のため写真は割愛)
充分仙台を満喫しこのまま帰ってしまいそうな満足感。
何とか宿への送迎バスに乗り込み、直後私とN嬢はスコンと眠りに堕ちた。

まだ旅の序盤なのにはしゃぎ過ぎ。


一の坊の温泉は広瀬川と一続きになっているような絶景。
川には魚が静かに泳いでいるし、
すこーし紅葉してきた緑もいい。
自然の中でぬっくりしながら、夕飯までの約三時間を露天で過ごしていたのではないか。
手話で話す指先がシワシワだ。


温泉から戻る途中「温泉卓球の間」が。
恐る恐る開けてみると大広間に卓球台がふたつ。
「いいね〜卓球やろう!」とラケットを手に取る。


「しゃもじかよ!」
「スリッパかよ!」


そう、並んでいるのはラケットのほかに大小しゃもじとスリッパ。

ここ一の坊だよね?
リゾート温泉だよね?
一秒後にはそんな疑問は消え去り、
スリッパやしゃもじを片手に浴衣の腕をまくって白熱の試合を展開させているデスパ達。
やっていることは卓球なのに、スリッパやしゃもじに変えるだけでこんなに可笑しいなんて!
(プライバシー保護のため写真は割愛…)
こんなテンションのまま、ロビーでホテルスタッフによる「スズメ踊り」鑑賞。
スズメ踊りっていうから、可愛らしい踊りかと思ったら
躍動感あふれるかなりハードな踊り!
お客さん参加型で私たちも前に引っ張り出され
両手にうちわ持ってレクチャーが始まった。
「わたしたち聞こえないんですけど…」そんなスズメの叫びは届くはずもなく。
見よう見まねで踊るものの、その姿はまさにその辺にいるスズメのようで。


スズメ踊りのおかげかぐっすり眠り、起床後温泉、朝食後にスパークリングで乾杯。

食べる→飲む→温泉→寝る→起きる→温泉→食べる→飲むという堕落のデスパコース。
ここにあるのは解放感だけだ。
「あと30分もあるしね!」とゲラゲラ笑う堕落のデスパに一通のメールが。
「間もなく到着!」とレーサーマツザキ。
「ええ!あと30分しかないじゃん!」と一気に堕落の底からの覚醒。
そう、2日目は昨年同様レーサーマツザキがガイドをして下さるのです。


颯爽と現れたレーサーマツザキ、
新車でのお迎えでした。
今年もお世話になります!

さっきまで呑んでいたのに早速イタリアンランチ。
お言葉に甘えて、ビールとワインで乾杯。またか!


昨年以上にスムーズにまるでワープしているかのように移動する車の便利な最新機能が超面白い。
VRのように映像が浮かび上がったり、
ブルブル振動で教えてくれたり暗くても手話が見えるようにライティングも完璧。
どんなときでもUDチェックをしてしまう。

聴覚障害者のための車では?」って思うくらいの機能。
「いやレーサーマツザキのための車でしょ!」
「これはボンドカーだな!!飛ぶかもよ!!」
と勝手に盛り上がる。


ボンドカーの乗り心地がよほど良かったのか、K嬢もN嬢もあっけなく後部座席で爆睡。
着いたところは秋保大滝。

初秋の爽やかな風の中、ボンドいやレーサーマツザキが猿のように軽やかに岩を昇り降りし、
滝つぼの近くで写真を撮っているのを眺めていた。

すると同じ場所に行こうとした若い男性が、
途中の岩場で滑落。
写真撮影をするレーサーマツザキのすぐ後ろで3メートルくらいずるずる滑り落ちていくのを目撃。
幸い無事だったものの、滝つぼの近くだから叫んでも誰も気付かないシュールな光景。
水の近くではホント気を付けないと。

マイナスイオンをたっぷり浴びた我々は、再びボンドカーにてドライブ。
酒ではなくて美味しい珈琲が飲みたいというと、広瀬川を眺めるテラスのあるカフェにボンドカーはひとっとび!
沈む夕日を眺めながら、
そうかこの広瀬川、今朝まで浸かりまくっていた山の中の作並温泉から流れ流れて繋がっているんだな。
もしかしたら私たちの流した汗も垢もこちらに流れ着いているのかもしれない‥‥
と思わぬ所での繋がりに哀愁たっぷりの仙台の夕暮れ。
こうして幕を閉じた「デスパin作並温泉with J」。


いつも奔放なデスパに付き合ってくださるレーサー ジョー・マツザキに感謝。
そんな彼は宮城教育大学の先生。
様々な障害のある子どもへの支援教育の研究と実践を長年積み重ねてこられた教育、
心理分野の大学教員では唯一のろう者であり
デスパとは真逆の世界にいることを本人の名誉のために記しておく。
(でも世界はひとつ)


そんな世界のマツザキを指一本で持ち上げるN嬢。


2016年デスパin蔵王温泉の記事はコチラ。
http://d.hatena.ne.jp/karinmatasumori/20160811
http://d.hatena.ne.jp/karinmatasumori/20160816