世界一静かなテープカット


世界一静かなテープカット。


言葉の壁を超える静寂の90分間、ダイアログ・イン・サイレンス、ついに開催。


何年も前に主催者の志村真介さんから
「あなたと一緒にしたいことがある」と告げられていました。
そんなことも忘れていた3年前、真介さんが倒れたというしらせが。
病の床から一通のメール。
「倒れる前に果林さんに伝えなければと思っていたことを思い出しました。」と。
今でも大切に保存してあります。


そうして焦らしに焦らされた(笑)数年間、
「ダイアログ・イン・サイレンスを日本でも開催したい」という真介さんが20年温め続けていた想いをシェアできました。
ドイツ本部とのやりとりや、一緒にできる仲間を増やしつつ、
5年間の準備を経て、ようやくこの日を迎えることができました。
テープカットのセレモニーでは、ファンファーレが鳴ること、久しぶりに思い出しました。
そうだラッパみたいなかんじだったなぁと。
でもここは、サイレンスの世界。
手をひらひらさせる拍手がファンファーレの代わりです。


「世界一静かなテープカット」なのです。


私は、一人一人にハサミをお渡しするという重役を頂きました。
これまでの思いが込み上げてくるのをグッとガマン。
ハサミを鼻水で汚したら困ります。
10日間共に過ごしたハイネッケとオーナ、イスラエルのタリとゴラン、通訳のダナともお別れ。
ハイネッケが残していった言葉がスゴい。


「終わりははじまりのはじまりだ!
 はじまりは終わりのはじまりだ!」


つまりこれは……
ダイアログ・イン・サイレンスを続けろ!……ってことよね