オリンピック生中継の生字幕見学

現在開催中のオリンピックの生中継に字幕を入れる様子を見学!


IAUD(国際ユニヴァーサルデザイン議会)の研究部会、余暇のUDプロジェクトでは
「CMにも字幕を!」をテーマに活動をしておりますが
先日は「NHKの字幕制作現場見学会および意見交換会」を企画しました。
今回は他のプロジェクトのメンバーなどにも声をかけました。


まずは字幕制作をおこなっている
NHKグローバルメディアサービスという会社にて簡単なレクチャー。
その後、NHKに移動し実際の字幕制作現場の見学。


生放送のアナウンサーの声を聞きながら
リアルタイムで字幕を入力(音声認識やキーボード入力)、修正、テレビに表出するまでの数秒間!
複数名での見事な連係プレイ。
この緊迫感たるや、羽生君の競技を見ているときと同じくらい集中して思わず息を止めしまう。


生放送は、「速度」と同時に「正確さ」も求められます。
受け取る側としては、
「ちょっとくらい間違えてもいいから一秒でも早く出してほしい」という思いがあります。
しかし、社会全体としてみると残念ながらそこまで寛容ではありません。
一字間違えただけでクレームやらなんやら。
それらを防ぐために、事前に台本や流れを読み込み
登場人物名の名前の一覧を貼って共有し、辞書登録したりと
本番もさることながら事前準備の大変さに頭が下がる思いです。


普段見ているテレビの字幕の向こう側が見えると
字幕の見方も変わってきますね。
「聞こえる家族と一緒にテレビを楽しめる」ということが
多くの方のお仕事に支えられているんだと思いました。


現在は番組の字幕はNHKで97.4%、民放で99.5%と増えています。
一方でまだまだ字幕がつかないものもあります。
国会中継に字幕も手話もつかないことは
内閣府障害者政策委員会で繰り返し発言してきたことです。
早朝や深夜の番組、地方局の番組、そしてCM。


「誰もが等しくテレビを楽しめる」
そのためにできることを、当プロジェクトでは2018年度も追及していきますよ〜♡