アート×コミュニケーションin新潟


障害のジャンルを越えて
アート×コミュニケーション
牧原依里×松森果林×八尾稔啓×広岡優次×樋口督水
新潟市×ユニバーサルデザイン


新潟の両親が営む居酒屋「舟宿」
カウンターでたまたま隣に座った人同士が会話を交わし
たまたま知的障害のお子さんのパパ同士であったり
たまたまそんな時に私が新潟へ行って
たまたま目指すものが同じで
たまたま最近衝撃を受けた映画がLISTENで
たまたま呑兵衛で……
「じゃあ、みんなごちゃまぜのイベントで共演しよう!」
と生まれたこの企画



第一部は牧原依里監督の映画「LISTEN〜リッスン」上映会
第二部は私の講演
第三部はパネルディスカッション。


映画鑑賞では耳栓が配布!
音が無いのにリズム感が溢れ、台詞はほとんどないのに様々な感情が伝わってきて
何度見てもいいなぁって思える映画です。


私の講演では
バリアってなんだ?誰もが楽しめるようにするためには?
コミュニケーションとは?
ダイアログ・イン・サイレンスとは?
といった話をしました。
お客さまは一般の方々なので
新潟県では昨年12月22日に手話言語条例が成立しており
ほか、聖籠町阿賀野市、小千谷市見附市で制定されていることも、
ご紹介すると驚かれる方が多くいました。

第三部のパネルディスカッションで面白かったのは
「今の活動の原動力は?」という質問です。
八尾さんと広岡さんは障害のあるお子さんの親という立場であり
「社会や周囲への恩返しと家族の笑顔」
牧原さんは幼いころから音がない世界が自然なのに、世間から見るとそれは障害といわれる。
なぜなのか?という「疑問」
私自身はかつては聞こえないことで様々な障壁にぶつかる社会への「怒り」でしたが
今は「どうすれば隣の人と一緒に楽しめるか」
四人四様の原動力は、共感できることも多くもっと聞きたかったくらい。
「UDキャンプ」の紹介まで出てきて盛り上がりました。
モデレーターの樋口督水さんの鋭い質問と受け止め方が
短時間でここまで盛り上げ、掘り下げてくれました。
最後には、今回の企画の仕掛け人である近守さんを舞台上にお呼びしてコメントをいただきました。
いろんなご縁が共鳴し合うってオモシロい!!!

同会場のロビーは障害者アートの展示スペースとなっており
カラフルでエネルギッシュな作品たち、見ていて一向に飽きないのです。
見れば見るほど細部まで魂が宿っていて面白い。

たまたま舟宿で出会ったご縁から生まれたこの企画
終わった後は舟宿に移動して打ち上げです
多様性に富んだメンバーですからお酒も多様
漫画「夏子の酒」で知られた亀の翁や九平治やらに感激
新潟を盛り上げていきましょうと何度乾杯したことか(いつもですが)

障害のジャンルを超えて
あらゆる人と響き合える場所は、すっごく心地よくて
社会に必要なのはこんな空気なんだと、実感する新潟でした。


余談:前夜新潟入りした私ですが実家舟宿につくと
新潟の聞こえない仲間たちが座敷を貸し切って前夜祭(笑)
珍しいお酒の差し入れもあり、温かく迎えてくれて本当にありがとうございました!!

新潟の障害者アートを応援するアートキャンプ
http://www.artcamp-niigata.com/

八尾稔啓さん(NPO法人学校外教育支援協会理事)
http://80alp.com/

広岡優次さん(社会福祉法人いぶきサポート協会理事長)
http://www1a.biglobe.ne.jp/ibukinomori/

牧原依里さん(映画LISTEN-リッスン-監督)
http://www.uplink.co.jp/listen/

樋口督水さん(新潟市障がい者就業支援センターこあサポートセンター長)
http://www.atago.or.jp/core/