船橋市立大穴小学校5.6年生への講演会

船橋市立大穴小学校5.6年生の総合学習SDGsについて考えよう」の授業で講演。
SDGsには「だれ一人とりのこさない」という理念と17の目標があるのですが
「目標3 すべての人に健康と福祉を」を取り上げて
「健康ってどういうじょうたい?」と問いかけると
沢山の子どもたちが挙手し
「病気じゃない」「障害がない」「けがをしていない」などの答えが返ってきました。

でも「健康」を改めて調べてみると
「人種、宗教、政治信条や経済的・社会的条件によって差別されることなく
肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること」というんですね。

「すべてが満たされている状態ってどんな状態?」
と普段何気なく使っている言葉も、対話によって掘り下げ
健康であるって意外とむずかしいとか
障害の有無は関係ないんだということが分かってきます。

事前学習では、聴覚障害のイメージについて考えたようですが
「こわい、大変、不便、寂しい」などネガティブな言葉が多かったようです。
でも講演後のフィードバックで感想文をいただき、じっくり拝読。

・わたしはあなたのおかげで自信がもてるようになりました。
私はやればできることをやらないため、得意なことがありませんでした。ですが
「わたしだからこそ!」という言葉を教えてもらい、
私は少しですが「努力しよう!」という自信がもてました。

・困ったときに寄り添ってくれる存在、
一緒に考えてくれる存在がすごい大事だなと思いました。
また「話せばわかってくれる人は多い」ということもそうだなと思いました。

・ぼくはまず「ものごとのみかたを変える」という言葉が心に残りました。
なぜかというとぼくはとても後ろ向きな性格で
いつもものごとを悪い方向でとらえてしまっているので、
何かにとりかかったりするのがとても大変でした。
でも松森さんのお話を聞いてものごとのみかたを変えればいいと気付きました。
今日のお話をいかして生きていきたいと思います。

・ものごとをちがう見方をできる人だけでなく
世界中のみんなで「だれ一人とりのこさない」へ近づいていきたいです。
子どものわたしだからこそできることをやろうと思います。

・一番大事だなと思った言葉は「だれ一人残さない」です。
なぜ大切だと思ったかというと耳が聞こえない人や歩けない人を残したり
差別したりそういうのをだれ一人にもしないということが大切だと思ったからです。

・「ものごとのみかたを変えると世界が変わる。ものごとのみかたをふやすと世界がゆたかになる。」松森果林さんのこの言葉が大好きです。

嬉しいな。自分の心で感じたことこそ本物。
大切にしてほしいし心に残った言葉が行動や決意につながると嬉しいものです。

校長の藤木先生の感性も、教頭先生や担任の先生方も朗らかで楽しそう!
安心して学べる環境があるからこそ、
5年生、6年生であっても自分の言葉をもって伝えることができるんですね。

藤木校長先生と、手話通訳チームと。