熊川哲也さんKカンパニー「クレオパトラ」鑑賞

熊川哲也さんKカンパニー「クレオパトラ」とても良かったです。
クレオパトラといったら世界三大美女

原作や音楽が存在しないゼロの状態から、芸術監督を務める熊川哲也さんによって
創り出されたグランド・バレエですが、
台詞をもたないバレエがこんなにも抒情的に物語るなんて
聴覚障害があっても楽しめるし、前作の「カルメン」もそうですが
何度見てもバレエの世界観が覆ります。

階段上に妖しげなクレオパトラのシルエットが浮かび上がり舞台開幕。
クレオパトラの妖艶さ、一夜を共にし愛を確かめ合うシーンも全部バレエ。
淫靡な身体の動きは、見ていてR-18指定ですよねこれは……と
オペラグラス片手にドキドキしてしまいますが
どの瞬間を切り取っても美しい。
親子連れが多いのもうなづけます。

ゴールドとエメラルドグリーンを基調とした造形美と空間は
エジプトとローマという二つの世界をうまく表現していて衣装も魅力的。

クレオパトラの侍女4人のショーでは
ディズニーの「アラジン」ジャスミンのようなエキゾチックなパンツスタイル、
大胆なスリットが入ったチャイナドレススタイルなど
どれも個性的で視覚的にも楽しくて
躍るたびにひらひらキラキラと舞う様子は
徹底的に計算し尽くされて全てが完璧。

鑑賞後は、マキシム・ド・パリシャンパンをボトルで。
何週間ぶりの1日オフ、贅沢に過ごしお店を出ると
渋谷は仮装した人々にDJポリス出動!とハロウィンまっただ中なのでした。

<2022-06-03熊川哲也カルメン」圧倒的な非言語の三時間>
https://karinmatsumori.hatenablog.com/entry/2022/06/03/121620