【知的障害×聴覚障害×井戸端手話の会でTDSへ】

ゆるゆると続けて21年になる「井戸端手話の会」
お出かけ企画でディズニーシーへ。

一緒に立ち上げた親友紀子ちゃんが亡くなって11か月。
娘ちゃんがお休みの時は一緒に参加してくれていて、
ディズニー大好きな彼女は大喜び!
井戸端メンバーも21年となるとみんなお年頃のマダム。
脚が、腰が、心臓が、トイレが、などなど
年相応の不安がアレコレがあります。
一方で娘ちゃんは知的障害があり、
事前に苦手なものなどを聞いてみると
コースター系は怖い、トイレが心配だから時々行きたい、
次はどこに行くのか先の見通しがわかると安心、など教えてくれました。
井戸端マダム達のニーズとほぼ一致。
なのでガンガン乗るコースではなく、ミッキーやミニーと一緒に写真をとったり、
ゆったりゆるりとコースに。
前夜の井戸端グループLINEでは、かぶり物収集令が。
「5つあったよー!」とミッキーやプーさんのカチューシャの写真。
どさくさに紛れてスヌーピーもいる。いいのか。
「ひとつ発見」「うちにもあった!」と
全員分の数があっという間に揃う。
これ、みんなでつけることになるのね…さすが用意周到な井戸端マダム達。
そうして迎えた当日は、気温が一気に下がりまさかの雨。
昨日までは暑かったのに。
そう、井戸端メンバーには天気予報を狂わせるほどの雨女がいます。
更には、想像を超えた大混雑。
入園前から冷たい雨の中40分待ちで
すでに体温も体力も奪われた井戸端マダム。
元気なのは一番若い娘ちゃんだけだ。
まずは「ゲストリレーションズ」へ。
手話が上手なキャスト対応してもらい
知的障害と聴覚障害でどんなサービスが受けられるのか確認。

知的障害などで、長時間並ぶことができない場合は
「ディスアビリティアクセスサービス」(通称DAS.ダス)の登録をすると
グループ全員が待ち時間を別の場所で
待機することができるサービスがあります。
一方で聞こえない私は
「ディズニーハンディガイド」といって、
アトラクションやショーの台詞や歌詞を字幕表示してくれるものを借りました。

ついでにみんなで、キャラクターのスケールモデルを見せてもらう。
新しくダッフィとシェリーメイも増えていて可愛い。

まずは娘ちゃんの一番のリクエスト、
「ミッキーに会って一緒に写真を撮る」というミッション。
傘をさしながらローマの遺跡を抜けて、火山を抜けて、
ジャングルの奥地へ進む井戸端ご一行様。
ジャングルの僻地が不思議と馴染んでいる勇敢マダム。
DASを使ってミッキーとハグ&写真撮影してミッション完了!
お次は「タートル・トーク
このアトラクションは手話通訳があるのですが
火、木、土曜日のみ、私たちが行った日はなく、
井戸端手話のメンバーが本領発揮!ありがたい。
お昼はどこもディズニーランド並みの混雑って
言いたいほどの混雑で
スマホで事前に注文できる「モバイルオーダーサービス」を活用。
https://www.tokyodisneyresort.jp/tdl/guide/mobileorder.html
並ぶことなく、指定の時間に食べられる素晴らしいサービス。
もちろんビールも堪能。
ここで飲むビールはなんでこんなに美味いんだろう。
抽選で当たったブロードウェイミュージカルシアターでの
「ビッグバンドビート」のショーでは
「ディズニーハンディガイド」に
英語の歌詞もMCも全て字幕表示されます。
ミッキーのドラムさばきにみんな目がハート。
東京ディズニーリゾート40周年企画の1つ
「ドリームガーランド」のサービスが素敵。
ガーランドとは色とりどりの三角形の飾りをひもでつないだもの。
パークに入ると「ドリームガーランドカード」がもらえます。
半円を5分割の三角形にして
「ありがとう!」
「すてき!」
「最高!」
「いいね!」
「すごい!」
というメッセージが。
それぞれ手で切り取って、
出会ったキャストさんに渡して
気持ちを伝えていくというもの。
気持ちをつなげていくというコンセプト、聞こえなくても
コミュニケーションがとれる。

逆に、キャストさんから「ドリームガーランドシール」ももらえます。
たまたま次のアトラクションまでの20分
フォートレス・エクスプロレーションに行くと
イケメンのキャストさんが、クイズを出してくれました。
「簡単なのと難しいのどっち?」
「カンタンでお願いします!」
地図を手掛かりに謎を解き、答えを見つけて
イケメンキャストさんに回答し正解すると
ドリームガーランドシールがもらえるのです。
このシールに一人ひとりへのメッセージを書き込んでくれるという。
キャストさん「時間ありますか?」
井戸端マダム「2分あります」
キャストさん「にふ…少々お待ちくださいw」と
2分で8人分書き込んでくれているのに
「キャストさん、お名前は?」
「一緒に写真撮ってください」
と次から次へと注文をしてる井戸端マダムたちでした。

<40周年をお祝いするドリームガーランド>
https://www.tokyodisneyresort.jp/treasure/tdr40th/enjoy.html
そんなこんなで最後の夕食は、どこで食べるか迷った娘ちゃん。
前から気になっていたけれど、
お値段高めで入ったことがないレストランに迷いつつも
「高いけれど、今年最後のディズニーかもしれないから」と 
自分の意思をはっきり伝えてくれます。
アトラクションが暗くて、不安になったときにも
「楽しいことを考えて気持ちを切りかえる」など
自分なりの対処方法を、
その場その場で私たちに伝えてくれるのです。
自分で考えて自分で判断できること、
自分の状態を把握して対応できること、
それを
一緒にいる人に伝えられること。
すごく大事な力だなと感じました。
母親である紀子ちゃんが授けてくれた大切な力。
娘ちゃんは自分へのご褒美として、
年に数回、ヘルパーさんと
ディズニーランドに行くことにしているとか。
今回は井戸端マダムたちに囲まれてまた違った楽しさがあったかな。
障害があっても安心して楽しめる、
こんな場は他になかなかない。
しかも、写真を撮るときの彼女のポージングが
どれもユニークで
みんなで真似しましたがバリエーションが多い!
こ、これはやはり遺伝ですね

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