見知らぬおじさんからお小遣い

学校から帰宅し、外で遊んでいる息子のソラと友達。
何故だか二人でお菓子を食べている。
お小遣いは渡していないはずなのに。

「そのお菓子、どうしたの?」思わず二人に尋ねる私。
「買ったんだよ!」
「お金はどうしたのかな?」
「もらったの!」
「だれから?」
「おじさんから。」
「おじさん?だれのおじさん??」
「あのね。……」

聞けば二人が学校から帰ってくる途中、見知らぬおじさんからもらったんだとか。
学校と家の間にある競馬場近くには、おじさんがたくさんいる。
日ごろから知らない人にはついていかないと話してはいたが、今日は、知らないおじさんが突然二人にお金を差し出してくれたのだという。
しかも、一人110円ずつ。
消費税込みか?

そのままおじさんは去っていったというが、ちょっと気持ちワルイ。

昔私が小さかったころなどは、近所のおじさんが
「アメでも買いな!」と10円をくれたり、駄菓子屋のおじさんがおまけをしてくれたりと、そういうことは日常的にあった。
でも、今のご時世、見知らぬおじさんがお小遣いをくれるほど世の中甘くはない。
コワい事件がいっぱいおきているのだ。

競馬で勝っていい気分のおじさんだったのか?などと思いをめぐらせつつ、
子どもたちには知らない人にはついていかない、モノをもらわない。などと繰り返し言い聞かせた。