お土産

karinmatasumori2008-02-15

昨年の暮れ、子どもだけの「アウトドア教室二泊三日in赤城山」というのがあった。
大きなリュックを背負い、同じマンションの友達K君と参加した息子。
三日後、K君のママと二人で子どもたちを迎えにいった。
大型バス一台を貸しきって、市内の小学一年生から六年生までが集う。到着予定時間を一時間過ぎた頃、やっとバスがついて子どもたちが降りてきた。
息子もK君とともに満面の笑顔で降りてきて、

「お土産あるよ〜〜♪」

と、息子はリュックのサイドポケットのチャックをジーッとあけた。
半分ほど開いたとき、私は思わず腰を抜かしそうになった。K君のママは「ギャー!」と叫んでいた。

彼がポケットから取り出したものは、ガイコツ……!
歯までしっかりついた見事な動物の頭蓋骨なのだ。
想像してみてほしい。
どんなお土産だろう?とドキドキしながらチャックを開けたらガイコツだ。

息子いわく
「ヤギかテンのガイコツらしい」
らしいって、テンってなんだ?!

前代未聞のお土産に、私は笑いがとまらなかった。

聞けば、ハイキングの時に水辺で発見したんだとか。泥にまみれたガイコツを宿に持ち帰り、二晩寝ずに二人で「ガイコツ磨き」をしていたらしい。
歯の隙間にも土がいっぱい詰まっていたから、食堂から爪楊枝をもらってきて「そーっと、やさしくほじくっていた」んだとか。

一緒に行ったK君は、お小遣いの500円で良い匂いの石鹸をお土産に買ったという。
息子にも持たせた500円の使い道を尋ねた。

「二日間寝なかったから体力をつけるために、オロナミンCを買って飲んで、
残りのお金は、仲良くなった女の子がお土産買いたいけれどお金を持ってなかったからあげた。」

ボンビーメンか!?

しばらくは、我が家にガイコツ見物の男の子が何度も出入りしていた。
息子とインターネットや図鑑で何のガイコツか調べたが、歯の形の特徴が一番近かったのは

羊。

…いるのか?赤城山の水辺に羊が?!

写真を見る人によって、犬、鹿、オオカミ…と様々な解釈があり、いまだにはっきりしていない。
真相解明するべく、春休みになったら博物館に持っていって調べてもらおうかなと話している。

こんな土産をもらった親は、どう対処するべきなのか?
息子が気の済むまでガイコツを調べたあとは、土に還すべきか、大事に保存するべきか。
こちらも様々な意見があるが、とりあえず息子が納得するまで付き合ってみようと思う。

それにしても……何度見ても見事なガイコツ!