「骨」展

karinmatasumori2009-08-16

骨というと、数年前に息子がキャンプから帰って「お土産あるよ〜!」とリュックから取り出した鹿の骨を思い出す。あれにはさすがのワタシも仰天した。土産に骨を持ち帰るような息子だから、今回の展示会はずっと気になっていたようだ。

六本木ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHTでは山中俊治ディレクションの「骨」展が開催されている。
友人も見にいったというので、早速ワタシと息子も行ってみた。
http://handmadenori.blog109.fc2.com/blog-entry-192.html

骨って、生き物の骨格となるものだけではなく、実はいろんなものに潜んでいたのですね。
椅子、時計、家電製品、車や飛行機にだって骨組みがあり、骨格がある。
それらを分解したり、X線を通したりして、普段は見ることのない仕組みや構造を知ることができるのはとても興味深いものであった。

考えてみれば、「骨」を扱ったことわざや慣用句は沢山ある。
一生懸命なことを、「骨身を惜しまず」「「骨を砕いて」等々表現するかと思えば、その逆に使うこともできる。
他人をとことん利用すると「骨をしゃぶる」。リアルな表現だ。「骨まで愛して」なんてのもなかったっけ。
面倒なことや苦労することを「骨が折れる」。これはしょっちゅうある。
あるよね〜。

それにしてもこの「骨」展。
展示物はもちろん、魅せ方も最高で、最後には山中俊治氏の頭がい骨(もちろんレプリカ!)が飾ってあり、背後の壁をスクリーンとして山中氏のメッセージが投影されていた。頭がい骨から吹き出しが出ているようなイメージで。
更にパンフレットは、しりあがり寿さんのイラストレーションで漫画チック。子どももこういうのは大好きで、裏を返すとガイコツから大きな吹き出しがあり、自由にメモを取れるようになっている。
こういうスペースがあると、子どもってメモをせずにはいられないようだ。

息子は「骨」展の感想に加えて、
「ぼくもニホンジカのほねをもっています」
と、骨のイラストつきでアピール。誰に見せるでもなく自分で持ち帰るだけなのに。


なんだか久しぶりに骨のある展示会に出会った。
ちょっと疲れ気味の夏休み後半戦。
素敵な骨休めとなりました!