新年、原風景の中で


仰げば高い谷川岳
清き流れの利根川
悠々たる赤城山
これが私の原風景。


晦日から三が日延々と続く実家の宴は朝も夜もない。
親戚やらご近所さんやら家族の友人、そのまた友人と色んな人がひっきりなしに出入りします。
人の数だけ盃の数が。
いやそれ以上か。


二日目は運動不足解消にと、四歳の甥っ子に声をかけた。
「ねえねえ、おそとにいこうよ!」
「ヤダー!」(えぇっ!)
「こうえんいってあそぼ!」(どうしても行きたい私)
「えーーーー!」(ちょ…)
「でっかいすべりだいもぶらんこもあるよー!」(必死!)
「・・・すべりだい?!」(おっ!)
「100かいすべれるよ!いこうよ!いこうよ!ね!ね!」
(四歳児に懇願する四十歳・・・)


四歳児、元気すぎます!
アスレチック遊具を猿のように飛び回ります。(今年は申年だ!)
四十歳、体力なさすぎの老いぼれザルです。(若干二日酔い気味)
二人で並んでブランコを思いきりこいで楽しんでると、
ぴょんとブランコを飛び降り遠くへ駆け出す四歳児。
ちょっと待て!オトナのホンキのブランコは簡単には止まれないのよ四十歳。
周囲の子どもや大人が見てるってば!(赤面)ブランコに一人放置しないでぇー‼


新年早々、甥っ子に鍛えられました。
今年は体力をつけようと目標設定。
遊びつかれた帰り道。
正面に谷川岳、振り返れば赤城山、足元には利根川
彼にとってもこれが原風景となるのかな、
そんなことを思いつつ小さな手を引くと
「のどかわいた!」と。
自動販売機で彼が選んだのは「つぶつぶぎっしりコーンスープ」。
渋い選択です四歳児。


2016年も、楽しいこと、オモシロいこと、美味しいことぎっしりの年となりますように。
すべてのひとに幸せがありますように。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。