メールという手段

遅ればせながら、息子もついに新型インフルエンザに。

ドブ川の免疫もついに切れたか、ちょっとずつ熱があがってきた。


受診したほうがいいのかな。
でも、新型インフルエンザの疑いがあるときには、確か受診する前に電話を入れなくてはならないはず。
新型インフルエンザ相談窓口に問い合わせてみようか。

市から配られた資料を取り出してみる。

お!
電話ができない聴覚障害者のためにと、メールでの連絡手段が掲載されている!

素晴らしい!とばかりに早速メールをした。

現在の息子の状態や、既往症状、かかり付け医の病院名と電話番号も伝え、
受診する場合、事前に電話ができないので、恐れ入りますが電話をいれてもらえますか?と一言加えた。

待つこと数分。
数十分。
さらに数十分・・・・・・。


うーん。


熱も39度台になり、これはもう確実だろう。
メールの返信を待たずに、同じマンションの友人に電話依頼のメールをした。
かかり付け医への連絡、タクシーの予約。
一分もしないうちに
「了解!」と素早い返信。


病院のベッドで検査結果待ちをしているとき、ケータイが震えた。
新型インフルエンザ相談窓口」からだった。
私がメールをしてから2時間近くたっていた。
丁寧な対応をしてくださったのは、大変ありがたかったが全ては済んだ後のこと。

おそらくあちらはパソコンのメールで受信をされていたのだろうから、ずっと画面を見ていないと気付けないという状態なのだと思う。
だとしたら、受信したらすぐに気付ける方法を検討するとか、もっと工夫の余地があると思う。

緊急時、電話ができない聴覚障害者のために用意された手段なのにこれでは本末転倒。
幸い、私の周囲には困ったときにすぐに連絡がとれる友人が沢山いるから助かったが、一人暮らしの聴覚障害者などであったらどうするのだろうか。


そんなこんなで、発症した息子を中心に色々と考えさせられた新型インフルエンザ。
学校を欠席中、学校との連絡を携帯メールでできたのは本当にありがたかった。
便利な反面リスクもあるメールという手段。
緊急事態でこそ、その真価を発揮してほしいと願うのは私だけではないはずだ。