椿山荘の+α

karinmatasumori2010-02-05

立春の椿山荘フォーシーズンズホテルにて、東京観光専門学校ホテル学科の卒業制作発表会。
昨年の夏、講師をしたこともありお招きいただいた。


友人を誘ってちょっと早めに椿山荘へ。
夏になると、蛍が飛び交うことでも有名な庭園は緑に囲まれて都内とは思えない静けさ。
立春とはいえ、底冷えのする日であったが空は抜けるように青く、ロウバイ、梅、寒緋桜、椿とたくさんの花が咲いていた。
庭園の中の無茶案で蕎麦を食べて優雅な午前。


卒業制作発表会というと、デザインや美術の展示会のイメージがあるが東京観光専門学校のホテル学科では「おもてなしの心」をベースにした披露宴タイプの卒業制作。

カクテルショーでは、音楽に合わせて作ったカクテルがふるまわれた。
「誰でも分かりやすく、使いやすいユニバーサルホスピタリティ」についてのプレゼンテーション、手話でのおもてなしや聞こえない人とのコミュニケーションをまとめた映像、ゲスト全員がシェーカーを振りながら廻して、みんなで作る巨大カクテルなどなど、趣向を凝らした演出で、大変楽しい時間だった。


途中、コーヒーやクッキーでおもてなしする学生達の手が緊張で?震えていたり、最後のほうでは感涙して目が真っ赤な学生達。
彼らの熱意や情熱が随所から伝わってきた。
この就職難といわれる中、それに立ち向かい就職活動をしてきた彼らは感激もひとしおだろう。
それを見守る先生方の表情も温かく、ゲスト参加型の卒業制作発表会は大成功だったと思う。

終了し、会場を出るときにはずらっと並んだ学生達から手話での「ありがとう」の波。
こちらも良い感激をもらって、清々しい気分で椿山荘をあとにした。

発表の中で何度も出てきた「+αのおもてなし」という言葉。
それはきっと、自分にしかできない何かなのだと思う。
自分にしかできないこと、自分だからできること、それを見つけて+αの強みにしていってほしいと思う。