金スマ

2月26日放送の金スマをご覧下さったみなさま、また感想をお寄せくださった皆様、ありがとうございます。


筆談ホステスの斉藤理恵さんに、赤ちゃんができたとのこと。
同じく、聞こえない立場で子育てをしている一つの例として、私の普段の様子がVTRで紹介されました。


「聞こえなくても頑張っているお母さん」という美談ではなく、
「聞こえなくっても子育てはこんなに楽しい!」ということを伝えられたらいいなと思いました。


私自身、昔は
「聞こえないから人一倍頑張らなくては」
「聞こえる人と同じように育児をしなくては」
そんなふうに思い込み、大きなプレッシャーを抱えていたときもありました。

でも、今住んでいるマンションに引っ越してきて、子どもの同級生が20人近くいる中、それぞれの母親達との付き合いを通して、「人に頼る」ということも、少しずつ覚えてきました。

子育てって、一人でするものではなく家族を含め、ご近所のママ友達、周囲の方々、色んな人にお世話になりながらやっていくものなのですね。
その中で、逆に自分にしかできないこと、自分にしか伝えられないことを一つ一つ増やしていく。
そんなふうにして、相互関係を築き上げながら子どもと共に親も育っていくんだなと思います。
「聞こえる人の育児が100%」なわけではなく「聞こえる人と同じように」する必要はないと分かりました。

「お互い様」の関係。

そして、私が子どもと赤ちゃんの頃から手話でコミュニケーションをし、私が聞こえない音情報を教えてくれたりするのも我が家にとっては自然なこと。
息子としても、私を助けてあげているとか、そんな意識はなく、誰にでもできることとできないことがある。
お互い補い合って生活していくということ、それが私たちの自然な日常生活です。


テレビの中で、息子が他のお母さんと比べてどう?と聞かれた場面がありました。
内心ドキドキの私。

「別に・・・」

(コラ!それは言っちゃイカン!)と汗かく私。でもそのあとに、


「他のお母さんと変わらない」


これが一番嬉しかったコメント。
小学四年男児という、自分の母親についてなんて、まともに答えるのも恥ずかしいような年齢。
ヒヤヒヤしつつもほっとしました。
でも、最後に一言加えるのも忘れませんでした。

「やさしいときもあるけど、コワイ。」と。
全国放送で。一言余計です。
でも、現実はこんなもんでしょう。