親孝行沖縄泡盛珍道中

karinmatasumori2012-04-11

爆弾低気圧」というインパクトある言葉が列島を襲ったあの日、私たちは羽田空港に到着。
気分は


「数時間後には常夏の沖縄!そして泡盛!」


ところが、羽田空港に着き強風とともに一蹴された。


「本日全便欠航です」
えええー!!!
日航のスマイルカウンターのお兄さん、申し訳なさそうな笑顔で筆談。
天気だけはどうにもならぬ。
旅行会社への連絡、宿泊予定のホテルキャンセル、翌日早朝の飛行機への変更手続きなど、電話のできない私に代わってすべての手続きを代行してくれた。
ごった返すお客への対応で忙しい中、丁寧に対応してくれたことに感激。
一日短縮となるが仕方ない。
今夜は那覇の市場で食べ歩き、買い物予定だったが、空港に寝泊まりか!と路頭に迷う泡盛珍道中御一行様。
そんな私たちに、友人が八方手を尽くして近くのホテルを予約してくれた。
ひたすら感謝!!



いきなり全便欠航で始まった珍道中。
翌朝、9時に那覇に到着。
この日は午後から、久米島に飛ぶ予定だったので12時まで三時間限定の那覇観光。
タクシーに乗り込み、息子の希望であった「日本一の鍾乳洞、玉泉洞」そして「ハブ園」めざしてまっしぐら。
サンゴ礁からできたという鍾乳洞で束の間探検隊気分。
ハブ園では私も息子もハブを首に巻いて写真を撮りたかったのだが、時間がなくて断念。
那覇空港から、おもちゃのように小さなプロペラ式の飛行機に乗り込み30分で久米島へ。


まずはオリオンビールで乾杯。
沖縄そばにスク豆腐、モズクや長命草の天ぷら、珍しいお料理に舌鼓。
その後予約をしていた「米島酒蔵」へ。
家族で営んでいるという小さな蔵は、果実が熟したようなフルーティな香りでいっぱい。
試飲した泡盛は、日本酒の大吟醸が完熟したようで美味しいことこの上なく。


久米島での宿泊は「イーフビーチホテル」
フロントに手話の上手なスタッフがおり、びっくり。HPにもそんなことは載っておらずこんな思いがけない出会いが嬉しい。
とっても開放的な造りで、海を眺めながらののんびりとした食事も、ぜいたくな時間。


翌日は一日フリーで、憧れの、念願の、「はての浜」!!!
なのに朝起きたら雨!この期に及んでだれだ雨男は?!
それでも泳ぐ気満々で水着を着て船に乗り込む。
グラスボートで15分、はての浜上陸〜雨こそ止んだものの、はての浜ならぬ強風で荒れた浜。
寒くてただひたすら貝拾いに没頭。
何にもない浜で、ほかのお客さんたちもやっぱり貝拾い。笑
今となってはレジャーシートやサングラスに日焼け止め、冷たい飲み物などが入った荷物が邪魔だ。



こうして夢にまで見て、夢のまま終わった東洋一の美しいビーチに別れを告げた。
ガイドブックやHPの美しい姿はいずこへ。
水着も、一切の出番なく洗濯機へ。笑
雨の午後は気分転換にシーサーづくり。
赤い粘土をこねて、うっぷんを晴らすがごとく集中する四名。
出来上がって、それぞれにそっくりなことに爆笑。
そうして、夜は島唄ライブのある居酒屋へ。
泡盛でいい気分になったころ、ライブが始まり、なんだか血が騒ぐ。
最初に母乱入。
一緒に唄い、息子は一緒に太鼓をたたいて参戦。
踊りで応援する父に私も参戦。


この親子、血は争えない。笑


こうして泡盛と強風ともに更けていった沖縄の夜。
翌日帰宅する日の朝は、太陽にきらめくビーチが広がっていた。
沖縄滞在中、泳ぐことなく拾い集めた貝殻が異常な重さだった。
案の定、荷物を預けると重量オーバーで、またもや「HEAVY」のタグをつけられる。


そうしてHEAVYなスーツケース引きずって帰宅した我が家。
まさか、こんなオチがあったとは!!
これまで公開したらさすがにあきれられそうなので伏せる。
やっと家に入ってソファーに転がる息子。


「やぱり家が一番オチ着く!」