民放連のHPで「字幕付きCMに関する取り組みについて」発表されました

民間放送連盟(以下民放連)のHPで
「字幕付きCMに関する取り組みについて」
一連の資料が発表されました!

http://www.j-ba.or.jp/

HPを見て見ると、様々な資料を見ることができますが
私がポイントだと思ったのは以下の2点。


・「実務検討のためのワーキンググループ(WG)の設置」
字幕付きCMへの社会的関心の高まりなどを踏まえ、平成22(2010)年2月、「字幕付きCMに関するWG(現字幕付きCMWG)」を設置し、具体的な検討に入ったということ。


これは、字幕付きCMについて、真剣に考えてくださっている方々がいるということ。
とても心強いですよね。



そしてもう一つは

・資料2の「字幕付きCMのトライアル実施に関する留意事項<第2版>」


これは、テレビ各社でCM字幕のトライアルに取り組む際の最低限の留意点などをまとめたものです。
つまり最低限のルールですね。
どんなことが書かれているかというと、
まずは、字幕付きCMとは、音声その他の音響を聴覚障害者に説明するための文字または図形(字幕)を重畳したCMをさすこと。
そして、字幕の位置や間隔などについても記されているのですが、
一番のポイントはここ!


(4)字幕重畳のタイミング
ロール開始後1秒間は、字幕本文データの重畳を行わない。
ロール終了後の1秒前までに、字幕本文データを確実に消去する。その後は字幕本文データの重畳は行わない。
ロール終了1秒前までに字幕本文データが消去されていない場合、ロール終了の1秒前からロール終了までの間、放送局設備により画面消去が行われることがある。


ロールというのはCMのことでしょう。(業界用語?)
これまで、広告主や放送局がトライアル放送に踏み切れない理由として多かったのは「放送事故が心配」ということ。
つまり、白い犬のCMのうえに、巨人の星が出てくるCMがかぶさってしまったりすると、それは損害賠償の請求の対象になるといわれていました。
だから、CM字幕はできない。
という広告主が多かったのです。
でも、CMには、始まりの時と終わりの時、それぞれ1秒間は字幕を出せない。という強制撤去ルールが徹底してしまえば、放送事故の恐れがなくなるわけです。
つまり、広告主にとっても、「できない理由」が一つなくなったということです。


民放連がこうしたルールを公表することで、広告主から要望があればトライアル放送を断る理由はないということ。
民放連の本気度が伝わってきます!

1年前、2年前、そして15年前を想えば夢のような話です。
だって、かつては「CMの素材搬入について」のルールでは「CMは取り扱えない」という一文があったくらいですから。
さあ、次に本気になるのはどの企業でしょうか。
なんだかワクワクしてきました!

このブログを読んでくださっている方々も、きっと花王さんのCM字幕専用ページから、感想やサンキューメールを送ってくださったことでしょう。
本当にありがとうございます。
こうした一つ一つの声が集まって、少しずつ社会って変わっていくものなのですね。
今後も、どんどん声を伝え続けてくださいネ。


私も毎週サンキューメールを送るのが習慣になってきました(笑)
「ありがとう」を伝えるのって、なかなか楽しい!