11月講演の総括

karinmatasumori2013-12-12

怒涛の11月が終わりました。(もう12月二週目も半ばなのですが)
一週間に半分は講演や講義というペースは
連日あるいは一日おきに、出かけるということになります。
すべて日帰りで、できるだけ子どもの帰宅時間に間に合うようにと
毎日毎日ダッシュで過ぎていった感じがあります。


千葉県内では、各地で教育関係者対象の講演が多数ありました。
先生方の研修の場での講演では、自分の過去を振り返り
「聞こえなくなってもあなたの価値は変わらない」
「見た目はほかの生徒と変わらない。だから先生方もあなたに対してどう配慮すればよいのか分からないんだと思う」
そんな一言一言が、子どもにとってはかけがえのない言葉につながること
だからどんどん子どもたちには声掛けをしてほしいこと、
うれしい言葉は連鎖していくことなども話しました。


山梨県では、富士山のふもとにある中学校での講演。
中学校の二階には「富士山の間」という広々とした開放的な多目的教室があり、その名の通り
大きなまどから大きな富士山が目の前にある教室。
こんな環境で教育を受けられる子どもたち、きっと心も大きく育つんだろうな。
(ひそかにこの学校の屋上でビアガーデン開いたらどんなに素晴らしいかも、想像してた私)
山梨県ではこれまでにも何度も講演に呼んでいただいており
懐かしい先生との再会もありました。
紅葉が一番美しい時期だったので、帰りには河口湖の真っ赤な「紅葉通り」を車で通りぬけ
彩り鮮やかな紅葉を眺めながら30分だけ温泉に入る時間をいただき、会食をし、特急でダッシュで帰宅。


茨城県の講演では、主催者の知り合いに早稲田大学手話サークルの女学生がおり
彼女が手話通訳をしてくれました。
彼女の初々しく可愛らしい手話通訳のおかげで、ほっこりとした空気の中での講演。
帰りは、特急の時間が合わずに常磐線を延々と乗り継いで三時間かけての帰宅だったのですが
お土産に「水戸納豆」を買った私。
お店のおばさんが「袋に入れよう」とするのを紙袋があるから大丈夫!と
断ったのがいけなかった。
電車内で無防備な納豆がものすごくにおいました。
知らんぷりしてましたがくさかったなぁ。
でも、すっごく美味しかった水戸納豆。


東京都内各地での講演は、クリスマスイルミネーションがきっと美しいはずなのに
新宿でも新橋でも赤坂でも、地下鉄直結だったので見ることもなく…。涙


毎年させていただいている東洋大学での授業は、
学生の反応がとてもよく、どんどん挙手して話してくれるのが面白かった。
手話の魅力を説明するとき、たまたま教室の後ろにいた先生と、
手話で会話をしてみたら、手話がわからない学生たちはきょとんとした表情で。笑


沢山の素敵な機会と出会いをくださった皆様に、心からお礼を申し上げます。


本当にどうもありがとうございました☆☆☆


以下、いただいた感想などを一部ご紹介します。

★「聞こえる世界から聞こえない世界へ、そして共に生きる社会へ」
手話を交え、一言一言真剣にお話をする姿に、目が離せませんでした。
最初から最後までこんなに引き込まれる講演は初めてです。子どもたちにも、聞かせたいと思いました。

★とても豊かな時間をいただきました。
 自分はきちんと生きているか、自分自身に問う時間を頂きました。今まで大きなこと、新しいことにチャレンジしていないことに気付きました。今できることを片っ端からやってみたい気がする、そんな講演でした。

★松森さんが経験したこと、考えたことを素直な声で、目で、手で、お話しくださり、ものすごく伝わってきました。
視点を変えれば事が変わる、自分が動けば事が動くことの実体験は、
自己肯定がなかなかできず、将来性を悩んでいる息子にぜひ伝えたいと思います。

★「ふつうって何?」という感覚にいつも違和感を感じていたので、松森さんの話を聞いて胸につかえていたものがストンと落ちてすっきりしました!

★今の社会の中では、偏見やプライドの中で自分を閉ざしてしまったり、自己否定に陥ったりしている人たちが沢山いる。そんな社会の中で、生きづらさを抱え、戸惑っている人たちに耳を傾けていきたいと思う。
物理的なバリアだけでなく、心理的バリアのフリーに向けて、対話を大切にしていきたい。

★音を失っていく体験、子育てや近所づきあい、ユニバーサルデザインや手話など
話しの構成、内容、プレゼン方法すべてが分かりやすく、印象的でした。
特に視覚的な「伝え方」の技術は、自分自身も勉強になりました。

★共に生きる社会の大切さを改めて考えました。
共に生きるとは、誰とでもコミュニケーションができる社会です。
教員として、誰とでもコミュニケーションができる子どもたちを育てたいです。

★今日の授業は、私の考え方を大きく変えた気がします。
うまく言えませんが、先生の一言一言に重みがあり、それはやはり実体験から来るからなんだと思いました。
机上の空論の話は、心に残りません。
だから私も、何でもチャレンジしてみようと決めました。

★初めて講義中に涙を流してしまいました。
自分が知らなかった(理解していなかった)世界を知り、衝撃的でした。
手話にも興味がありましたし、ユニバーサルデザイン、聞こえない母親の子育てなど、どれも興味深く、この講義を取って本当によかったと思いました。今回の講義を、意味のあるものにできるよう自分の行動を変えていきたいです!

★誰一人寝ないくらい興味とインパクトのある内容で、スクリーンもとても見やすかった。
聞こえなくても人生を楽しんでいることが羨ましいほど伝わってきた。
もっと身近な人とコミュニケーションをとっていこうと思う、濃い一時間でした。


講演や講義って、聞いてくださった人の感想や意見を知ることで
自分の話を改めて客観的に見ることができます。
自分の話はこんなふうに伝わっていたんだ、こんなところに感じてくれるんだ、と
色んな発見があるものです。
嬉しい言葉ばかりいただいておりますが、自分の中では
帰り道はひたすら一人大反省会。
あれはこう言えばよかった、あのエピソード紹介し忘れた、あの質問うまく答えられなかった…などなど。
こんな繰り返しの中で、スパイラルアップしていきます☆
久々のブログでした!