羽田空港に光警報装置設置!

久しぶりの羽田空港国際線ターミナル
2010年にオープンした国際線ターミナル
建設前からユニバーサルデザインに関わってきた場所です。


今回は、火災が起きた際に、光で報せる警報装置の効果を確認するための実地検証に参加してきました。
聴覚障害者が9名、健聴者が数名参加し


・音声アナウンスのみで火災を伝えた場合
・光警報装置のみで伝えた場合
・音声アナウンス、光警報装置両方で伝えた場合


など、全部で四回程度の避難訓練
足が棒になりました…


結果は、
音声アナウンスだけの場合、当然聴覚障害者全員が気付かずに取り残されました。
それに対して、光警報装置だけの場合は、当然聴覚障害者のほうが反応が早く、
最後に音声と光両方で伝えた場合は、全員が避難することができました。


これまで、国際線ターミナルにはトイレのみ光警報装置がありましたが、
館内全部に設置することは叶わなかったのです。
(その代わり館内のモニター全てで非常事態を知らせる文字情報が出るシステムになっています)


今回、総務省消防庁が、聴覚障害者や高齢者にもきちんと情報を伝え
素早く避難できるようにと導入を検討し、
先月までに全国25か所の病院や学校、空港などに試験的に設置されたそうです。
国際線ターミナルの到着ロビーには天井の19か所に
光警報装置が設置されています。
一定間隔で天井に設置されているので、どこにいても気付ける優れもの!
課題があるとしたら、下を向いているとき
スマホやケータイ、読書に夢中になっていると気付かない可能性があること。
天井だけではなく、壁などへの設置も提案をしました。



火災を含めた緊急時、音声アナウンスとともに、光でも報せれば、
聞こえない人だけでなく、お年寄りや子ども、
ヘッドフォンをしている人
外国人などより多くの人に
情報を伝えることができますよね。
国際線ターミナルは、今年3月からは拡張されてもっと大きくなります。
ユニバーサルデザインの検討というのは、
出来上がったらそれで終わりではなく、
オープンしたあとも、誰もが安心して利用できるように
お客様の意見を取り入れ、改善につなげていくという
「スパイラルアップ」がとても大事なのです。

興味のある方は是非一度、ご覧になってくださいね!

NHKのニュースでも報道されていました。
<点滅で火災から避難 羽田空港で装置の検証訓練>
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140218/k10015336321000.html



帰りには金色に輝く夕日と、照らされる飛行機を見て
おんなじ色のシュワシュワしたのが飲みたくなりました。