第24回障害者政策委員会


8月10日(月)第24回障害者政策委員会が開催されました。
いつになくテンションが高かったのか、カンカン照りからの大雨に。
(雪女、もしくは嵐を呼ぶ女と言われてます)


この日は、「障害のある女性」という視点で発言する時間を頂いていたからです。
障害者政策委員28名のうち、障害のある女性は私を含め二名です。
障害者権利条約第6条には、「障害のある女子」という独立した項目がありますが
国内法にはこれに対応する項目がありません。
「障害のある女性の複合差別」と聞いても、あまりピンとこないと思います。
私も、委員になって初めてその実態を知るようになりました。
障害者であることの差別、
それに加えて女性であることの差別が複合的に存在しているというのです。
こうした視点から、モニタリングをするために
障害女性である大日方邦子委員と、私が冒頭で発言しました。


内閣府障害者政策委員会のHPでも、動画がアップされています。
http://wwwc.cao.go.jp/lib_003/video/shogai_seisaku33-1.html


開始後すぐ、それぞれ10分なので、是非ご覧ください。

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※私の発言の最後の一言、字幕に間違いがありまして
「以上私の課題、かつ今後取り組むべき事項として政府報告書に盛り込むことを提案します」
とあるのは
「以上未着手の課題、かつ・・・」が正しいです。

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この日のために専門家の協力を得て、学び、時間をかけて準備をしてきました。
でも、決して借り物の言葉にならないよう、
自分の言葉にこだわりました。


これまでの国内法って、(障害のある)女性の視点や、母親の視点が抜け落ちてるなと思うことが多くあります。
1996年まで、本人の同意抜きで障害者に不妊手術を認めていた現実があり
今もなお、障害のある女性は
「産めない、育てられない、コミュニケーションができない」などと思われて、
中絶を強制される話が後を絶ちません。
子どもを産み、育てたいと望む人に必要なのは、
本人や生まれる子の障害の有無にかかわらず、
同じように祝福されて、同じように育てることができる支援や環境整備です。
そうやって育った子どもたちが、これからの社会を作っていくのです。


終了後、他の委員から「二人の提案に全面的に賛同する」といった
肯定的な感想をいただき、ほっとしました。
しかし、関連する省庁からの回答では、いまひとつ及び腰な感じも。
それでも、これまで理解されにくかった「障害のある女性の複合差別」について
私たちの実体験をもとに、少しでも理解していただくことができたのではと思います。


その後三時間、第3次障害者基本計画の全分野に関する意見交換を行い
帰宅途中で一杯ひっかけて(一杯?)
翌日から二日間、疲労と夏バテで寝込みましたが、涼しくなって復活!
一日で某原稿六本書き上げました。
山形の高畠ワイナリーの涼しさが恋しい!