2016年の振り返りと松森亭


あけましておめでとうございます。



目まぐるしく、怒涛のように過ぎ去った12月。もはや昨年とは。
新しい年を迎えたいまですが、ほんのちょこっと2016年を振り返ってみます。

穏やかに迎えたかのように思えた新年でしたが
父が心筋梗塞で倒れ、弟が入院し、後半には私も体調不良が続きました。
みんな元気で健康が一番だと、改めて思った2016年。
仕事面では、内閣府の障害者政策委員会の任期が終了し少しだけ肩の荷がおりました。
この委員会では、法律に関することを一から学ばせていただく貴重な機会であり
またこれまでの政策で議論されることが少なかった
「障害のある女性や子ども、母親の視点」の重要性を繰り返し訴え
今後の私の仕事にもつながる経験となりました。
講演や講師業も多く、様々な方とお会いできるのは本当に楽しく。


拙著「音のない世界と音のある世界をつなぐ
 〜ユニバーサルデザインで世界を変えたい!」(岩波ジュニア新書)は
入学試験問題や、全国の学習塾の問題集などにも採用され
増刷のはこびとなりました。


「楽しむこと」に貪欲でありたいと
歌舞伎、お芝居、ミュージカル、映画、ライブ、美術館など
興味のあることにはなんでも出かけ、刺激をうけました。
そうしてやっぱり、年末はオーバーワークで息も切れ切れだったのですが…。
思い返せば行く先々で色んな人に助けられお世話になり
まわりのすべての方々のおかげで、やってこれました。


一年の締めくくりには毎年恒例の「松森亭」。
前夜から新潟の郷土料理「のっぺ汁」の仕込み。
人参、大根、牛蒡、蓮根、里芋などの根菜と鶏肉、
さつま揚げ、竹輪などを刻み干し海老、凍み蒟蒻、
打ち豆(乾燥させた大豆)と一緒に煮込みます。
良い出汁がとれるので味付けは塩と醤油を少しだけ。
時間はかかりますが皆さん喜んでくれる一品。
材料を切るのは息子の役目。
のっぺ汁のあとには、「菊蕪」の酢漬けを依頼。
蕪に格子状に切れ目を入れ菊の花のようにするのですが
もくもくと作業をする息子を二度見。
細かな切れ目に思わず「‥‥プロですか?!」


仙台の大豆は一晩じっくり水につけてもどし、「ひたし豆」に。
泥付き人参は、美味しいお塩でシンプルに。海老もたっぷり。
こんな和食に合わせるのは定期的に注文する新潟の岩の原ワイン「深雪花」。
さらりとしていくらでも飲める松森亭の定番。
お世話になったご近所さんが集まり、持ち寄ってくれたお料理や酒類で埋め尽くされるテーブル、
今年もできてよかった。
翌日あわただしく荷造りを詩、実家グンマー行の新幹線に飛び乗りました。


2016年、すべての皆さんに感謝の気持ちをこめて。