2019-07-21 「絶対最後から読んじゃダメだよ」 「絶対最後から読んじゃダメだよ!」 繰り返し念をおされて息子からすすめられた一冊「この闇と光」(服部まゆみ/角川文庫)。 私の性格をよく知ってるなぁ。 結末が知りたくて知りたくてたまらないのを ガマンして、 私にしては珍しく言いつけを守って読了。 森の奥深くに囚われの身となる全盲の少女。 美しい自然、芸術、音楽、言葉。 私のなかでは完全に塔に閉じ込められたラプンツェルをイメージ。 この世界観が次々と覆され、 崩壊する衝撃と快感。 闇と光、耽美と幻想に彩られた美しい物語。 これから読む方には息子同様、冒頭の一言を強調しますが 結末を言いたくて言いたくて仕方ない私。