堂々たる上司の姿

富士通フォーラム2008というイベントに行ってきた。
目的は「経営課題を解決するユニバーサルデザイン」というセミナーに参加することであったが、時間があったので、展示ブースも見てきた。
ユニバーサルデザインのコーナーでは、色々聞きたいこともあったので手話で説明ができるスタッフはいるかどうかたずねてみた。
最近では、ユニバーサルデザイン関係のイベントには、手話スタッフがいることも増えているのだ。

近くにいた若手の説明員、「少々お待ちください」と言い残し、ほどなくして彼の上司らしい年配の方がホワイトボードを持って来て、彼に渡したのだが、突然のことにとまどう若手君。
それを見て、素早く筆談対応を始めた上司らしき年配の説明員。
私の質問に対し、若手君が答えたことを要点をまとめて、スラスラと書いてくれるのだ。
時々笑いも交え、なんとも気持ちのよい対応であった。
カタログ等を送っていただくために、名刺交換をさせていただいたのだが、その方は部長クラス。
口の形をはっきりと、読み取りやすくお話してくださった。


上司が率先して、誰とでも自然と対応できる。
それを若手社員が見て育つ。
きっと、今日はうまく対応できなかった若手君も、次に聞こえない人と会ったときには、今日のことを思い出しすぐに筆談を始めることができるのではないか。

普段ではなかなか見られない光景に、
とてもいいなーと嬉しくなってしまった。