息子と二人飛騨高山市

karinmatasumori2009-02-24

週末は、岐阜県の飛騨高山に息子とともに出張。
飛騨高山市では、何年も前から、「誰にでもやさしいまちづくり」を進めており私も何度か関わってきた。


今回は、「自律移動支援プロジェクト」といって携帯端末を使って、町を散策しながら提供される情報を体験するという取り組みの実証実験に参加してきた。
専用携帯端末には、映像、画像、テキスト、音声と色々な方法でその場所に応じた情報が入ってくるようになっている。私は聴覚障害モード、息子は健常者モードで音声ガイド用イヤホンを装着しながらモニターをした。
自分の行きたい場所を設定すると、そこまでナビゲーションしてくれたり、近くのお店情報を教えてくれたりと、意外にも楽しく豊富な情報量に、私も息子も釘付け。
散策しながら、焼きたての団子、飛騨牛まん、顔よりも大きい焼きたてせんべいとあっちこっちで食べ歩き。お土産も買いつつ楽しんでいると、あっというまに返却時間となってしまった。

飛騨高山へは、四回くらい訪れているが今回の携帯端末装置を使うことで、これまで知らなかった情報が得られて、非常に楽しかった。
それだけでなく、この装置を持っていることがお店の人とのコミュニケーションのきっかけともなったのは面白い二次的効果だったとおもう。


返却後、アンケートに記入した。
私の仕事先に息子を連れて行くことは、何度かあったが今回のように一緒に体験をし、その感想を述べたりするのははじめての経験。大丈夫かなー?という私の心配をよそに、本人は楽しそうにアンケートを埋めている。
最後の自由記入欄には、


「子どもでもわかりやすくて、楽しめました。このようにべん利で楽しいきかいは、他のとどう府県でもせっきょく的にとりいれてほしいと思います。」


意外にもしっかりとした意見に、成長したなぁと感動。


実証実験が終わり、あとは自由時間。
ホテルへ行って休みたいという息子を説得して、酒蔵めぐり。
美しい自然に囲まれた高山市は、美味しい酒蔵が沢山ある。酒蔵めぐりをしなくては、飛騨高山に来た気分がしない私。


まずは、船坂酒造店の深山菊。
枡から溢れるほどたっぷりと注いでもらい、大木のテーブルにつく。
テーブルにはお塩が。
枡酒の中に塩を入れようとする息子に大慌ての私。

塩をなめつつ、寒い中で飲むお酒って何でこんなに美味しいんだろう。
端麗でありながら風味が濃い。

二件目に老田酒造店の鬼ころし!そして原田酒造場の山車。しぼりたての生酒。と、いつものお決まりコースで。
酒蔵の中には、いろりに座りながら試飲できるところもある。
たまたま一緒に座っていた外人観光客三人が、息子が買ったばかりの「手裏剣」のキーホルダーに興味津々。
「ニンジャ」だと教えながら、手裏剣の真似をしたら大うけだ。
一緒に乾杯して写真を撮りあって、ほろ酔い気分、いい気分。


端末携帯装置も、酒も、手裏剣も、立派なコミュニケーションのきっかけになるのはさすが高山市