飛騨高山市で酒蔵めぐりをし、ほろ酔い気分でホテルまで徒歩で行くことにした。
高山市のぶらり散策マップを片手に、前夜降ったという雪道をざくざくと歩いていると、やっぱり寒い！
高山市の公衆トイレには、暖房がついているところが多いのをご存知だろうか？
公衆トイレの入り口ドアにも
「暖房効いてます！」
と張り紙があるくらい。
ついでに「熱燗あります！」とサービスして欲しい。
そんなわけで、私と息子は、暖をとるために公衆トイレを見つけては「バリアフリーチェックです！」とか言いながら、多目的トイレに入る。
広いし、清潔だし、あったか〜い！！！
ふと見ると、こんな張り紙が！！！
「この部屋で髪を切らないでください」
おりしも、ここは高山陣屋前の公衆トイレだ。
陣屋というのは、江戸時代に幕府から派遣された代官様などが、幕府直轄の行政・財政・警察などの政務を行い、役所や、住宅、御蔵の機能も併せ持っている役所のようなところだという。
その中でも高山陣屋は、全国にただ一つ現存する徳川幕府郡代役所。建物もとても立派で風格があり、いまにもお侍さんが出てきそうな感じ。
そんな場所の公衆トイレで、この張り紙だ。
ハラキリならぬ髪斬りをする人がいるのだろうか。
さすが多目的トイレ。
広いし、暖房も効いているし、色々な目的で利用する人がいるのだろう。
ここまでくると、すでにトイレという空間を超えている。
張り紙にもしっかりと書かれている
「この部屋で」。
