地域の小学校で、誰でもカンタン手話講座


毎年恒例、井戸端手話の会による「誰でもカンタン手話講座」今年も無事終了。
地域の小学校では、毎年「夏休みを有意義に過ごす講座」として
4日間にわたり、3年生から6年生を対象に35種類もの講座をひらきます。
昨年の参加人数は延べ1134名という名物講座です!
講師となるのは地域の方々。
漁師、能楽、食品工場、環境、地域の立体地図作成、縄文土器、冷熱実験から作劇まで。
そんなワクワクする講座の中に、手話を選んできてくれた子どもたち。
今年は、3・4年生が21名、5・6年生が18名来てくれました。


井戸端手話の会を設立して今年で14年、
この講座が始まって5年目。
手話を教える講師はメンバーの母さん達9名。
先月入ったばかりの方も、いきなり講師ができるよう工夫します。笑
私は企画から台本作成、全体のプロデュースと進行をするだけで
あとは母さんたちが自由に動いてくれます。
だって母さんたちのコミュニケーション力、すごいんだもの。
日頃から子どもを相手にしているから、
彼らの心をあっという間にわしづかみにしちゃう。
分からない子がいれば、寄り添い優しく教え
表現がちがう子どもがいれば、隣で同じ向きで教え
もじもじしている子どもがいれば、ちょんと背中を押し
できたら思い切りほめて、一緒に楽しむ。
宮沢賢治か!)
いつだって子どもと同じ目線で対応できるのが母さんたちのスゴイところ!


今年はNewアイテムを投入しよう!と
文字通り、メンバーの手を借りて写真を撮って「指文字カード」作成。
マグネットをつけて、黒板に「指文字50音表」が!
一時間の講座の中では、5分練習時間をとり、その後「発表タイム」も。
自分のことを話したり、
二人一組で質問ごっこをしたり、ほんの数分の練習で
使いこなしちゃう子どもたちはさすが!
私がどんどん質問しても、ちゃんと答えてくれます。


嬉しいのは2回目、3回目というリピーターも多いこと。
毎年アンケートをとり、それらを次回に反映させています。


もっと知りたい手話は?という質問には
3・4年生では
スーパーマン、アモーレ、妖怪の名前、ゾンビ、外国の手話、浦島太郎など
身近なキャラクターや言葉が多く。
5・6年生では、
パティシェール、薬剤師、パン屋さん、チアダンス、ジャニーズなど
将来の夢を思わせる単語が多い。


自由回答では
「楽しかったので、来年も来たいです!」
「手話の先生がとてもユニークでわかりやすかった」
「楽しくて面白かったです。しかも分かりやすくて覚えるのが楽でした」
「耳の聞こえない人と会話できるのでとても良かったです」


子どものころからこんな機会をどんどん増やしていきたいね!と
打ち上げのランチを食べながら、うれし涙の母さん達。笑
来年はどんな内容にしようかな。
子どもたちが瞳をキラキラさせて、楽しんでくれる表情は
母さん達にとっては、何にも変えがたい有意義な時間。


もともとはママ友とのコミュニケーションを目的として始めた「井戸端手話の会」
14年も続けると
子どもに、先生に、学校に、地域に、
仕事を再開した母さんたちの職場であるお店や飲食店に広がり
それらを私たちが利用して…とすべてはぐるぐるつながっている。
オモシロい!