ズルズル

ズルズルズル…なんていやな言葉なんだろう!


昨年の11月頃から風邪をひき、以来今でもずっとズルズル引きずっております。
最初はノドの痛みと腫れ。
一週間に3〜4回は講演や講義が入っているため、ノドは致命傷。
だから、かなり気を遣っていた。
なのに。


某専門学校の講義当日、とうとう声が出なくなってしまった。
声枯れして、かすれて、自分では聞こえないが身体を通して響いてくる自分の声は、ガーガーとすさんだようなイメージだ。
私の講演や講義では、必ず手話通訳をつけてもらっている。
手話通訳というのは、話を手話で通訳するだけでなく、発話をしない(不明瞭な)聴覚障害者の手話を読み取ってそれを音声に変えて通訳するのも大事な役割だ。
だから私の場合は声が出なくなっても、いざとなったら手話通訳さんに音声通訳をしてもらうことができる。


ところがいざ講義が始まってみると、面白いもので、最初のガーガー声が、次第にいつもの声に戻っていくのが自分でもよく分かった。何とか無事に90分の講義を終えると、またガーガー声に逆戻り。


そんな状態が続いたり、良くなったり悪化したり…を繰り返しながら、風邪っぴきのままズルズルと新年を迎えた。
新年早々咳三昧の日々。
次第に鼻までおかしくなってきた。ズルズルズルズルととまらない。
脳みそでも出ているのではないかとホンキで心配するほど。
いっそのこと、鼻水なんかではなくて花びらでも出てきたらステキなのに!
ぼやく私に、優しい友人は「もし花びらが出てきたら真夜中でもメールして!」と言ってくれた。



今、大学の後期の授業をすべて終え、やっと休養できるようになった。
用事がないときにはひたすら引きこもり、回復に努めているのに、相変わらずズルズルだ。
鼻がバカになると、聞こえない私の生活にかなりの支障をきたしてくる。
せっかくの美味しいものを食べても味が分からないから、食欲が出てこない。
料理をするにしても味付けがかなりおかしいらしい。
パンや魚のこげる匂いがわからない。
匂いがわからず、人の気配をかんじにくい。


来月からまた始まる講演巡業。
目指すは朝青龍のような復活V!