お化け屋敷。見たい私と聞きたくない母と(一刻も)早く出たい姪と。

連休中、新潟に住む両親と双子の姪が泊まりに。
お台場に行きたいというので、ぞろぞろと向かい、姪1が気になったのが台場1丁目商店街の中の「台場怪奇学校」。
お化け屋敷です。
テレビでも、怖い怖いと噂になっておりました。


すっかり入る気満々の姪1(小4)。
なのに、父も母も、姪2も、息子ですら入口に設置された恐怖のビデオを見て無言で首を振っている。息子よ、お前もか。
聞こえない私じゃ恐怖も半減だしなぁ、と実体験で分かっていつつ、姪のためと思い、二人で受け付けに。

受付で、誓約書みたいなものにサインを求められるのだが、そこには「耳の不自由な人や目の不自由な人は…」というような注記が。

「私は聞こえないから、じゃなくって(笑)聞こえなくても歩けるので大丈夫」と説明しても、難しいと言われた。
なんでやねん。
やむを得ず、嫌がる母親と3人での参加に。
どうやら、ここは2人あるいは3人くらいで一組となり、ロープを持って先頭は懐中電灯で照らしながら進むタイプ。
当然お化け屋敷には、怖い効果音や驚かせる声などがあり、それらを聞いた時の反応で、他のお化けが出てきたりと相乗効果がどんどんあがるらしい。
だが、聞こえない人が行っても無反応だと、おばけもやりがいがイマイチ、ということなのだろう。
残念だが、現代のお化け屋敷では聞こえることが前提だから仕方ない。

そんなこんなで入った怪奇学校。
母親が先頭でおそるおそる懐中電灯を握るものの、照らすのは足もとばかり。
全部見たい私は思わず
「もっと周囲を照らしてよ!」
と声かける。
「もうやだやだ、出る出る!」と肩を震わせる姪1。
「×●▲**:#$&!!!!」と悲鳴を上げている母。
二人の歩くスピードの速いこと速いこと。
「もっとしっかり見たいのにぃ〜」とぼやく私をよそに、600円払ったお化け屋敷、三分足らずであっという間に出口だ。

姪1は半泣き状態、母も憔悴しきった顔で、やっぱり怖かったのだろう。
耳元で「ぅうぅぅうう〜〜〜〜〜」
「おいでぇ〜〜〜」などと至近距離で囁かれたそうだ。
そりゃ怖いかも。

全部見なくてはならない!
とか、聞こえない人をもビビらせるお化け屋敷があってもよいと思うのですが。
私だってたまには(女らしく!)怖がりたい。笑