第28回高校生手話スピーチコンテストを終えて

karinmatasumori2011-08-22

若さのみなぎる手話!


全国から選ばれた10人の高校生たちの手話スピーチを見てそう思った。
沢山の未来と、可能性をいっぱい秘めた両手から紡ぎだされる各自の夢や、体験、希望、そして今年のテーマである「絆」。


「絆」という抽象的になりがちなテーマを、いかに具体的な事例を挙げて話せるか。
具体的すぎると独りよがりのスピーチになる。
そこから俯瞰し、多面的に物事をとらえられているかどうかがポイントだったような気がする。
音声で話しながら手話をする。
いわゆる日本語対応手話だ。
けれども、その表現には各自考え抜いた表現で見ごたえがあった。
講評で、審査員の小椋先生も述べられていたが
手話を動きで覚えてしまうと「手話が演技」になってしまう。
でも、自分の言葉に思いをのせていくと、そこに各自の個性が出てくる。
それが面白い。

開会式で御言葉を手話で述べられた、秋篠宮妃殿下紀子様は、息をのむほど美しく、誰もが優雅な手話に魅了されていた。
御声もきっと、美しい方なのだろうな。
そんな風に想像していたが、私の本の編集を担当してくださった方が


「まるで天のお告げのように、澄んでいて、鈴の鳴るような御声」


と教えてくださった。
これ以上なく分かりやすい表現。きっと私の想像通りの御声なのだろう。
講演後に、恐れ多くも歓談の時間をいただく。


とても気さくでチャーミングで、思わず手を合わせたくなるような笑顔。
悠仁さまも、紀子様が手話の練習をされている様子を見て、興味を持っていらっしゃるそうだ。
一日で、さまざまな手話からさまざまな人生を見た貴重な日だった。