フランスでCM字幕がビジネスとしてスタート!

CM字幕の仲間というか同志というか、あるいは戦友から今朝こんな情報を頂きました。

フランスの広告代理店BETCが
「字幕CMは、聴覚障害者にとって有益なサービスであるとともに、企業の利益にもつながる!!」と、
CMに字幕をつけるサービスをビジネスとして始めたというニュース。
http://www.field-pr.net/news_bSSJegzxso.html

下記全文抜粋

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<字幕付CMの放映スタート>
広告代理店のBETCが手がけた字幕付のテレビCMの放映が、
4月2日にフランスで始まった。
同CMは、保険会社MACIFの貯蓄サービスの宣伝として制作された。
今回制作されたCMは、BETCが実施する聴覚障害者支援の一環で、
同社は今後、全顧客に字幕サービスを提案することで、字幕付CMを広めていく意向だ。

<費用は500ユーロ>
字幕CMは、聴覚障害者にとって有益なサービスであるとともに、
企業の利益につながることがわかっている。

offre mediaが報じたところによると、フランスでは人口の6.6%が聴覚に障害を持っているという。
うち、35%が60才以下だ。
各企業は、字幕CMにより、これらの人々に商品やサービスをアピールする機会を得ることができる。
BETCによると、テレビCMに字幕を付ける場合、追加費用は500ユーロ(約64000円)になるという。
フランスで、テレビを見る際に字幕を必要とする人の数は約400万人。
BETCは、エール・フランス、プジョー、イビスなど大手企業と契約しており、顧客と協力し、字幕CMの普及を目指す。

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すごい!
この記事では
「ご希望のお客様には500ユーロで字幕付けます」といっているわけで
500ユーロは約64000円。
日本よりもずっと格安だとか。
これくらいの追加料金であれば、中小企業でも払えるでしょう。
いいなぁ、広告代理店がこんなビジネス展開をしていくなんて。
フランスでは、はっきりと「CMに字幕をつけることが企業の利益につながる!」って言いきっているのがカッコいい。
日本でもこんなのが当たり前になったらいいのに!
と、16年「CMにも字幕を!」と言い続けてきた立場として思います。

でも、私をふくめて、周囲ではCMに字幕が付いているメーカーの製品を購入している人続出!
新聞、雑誌、店頭ポスター、様々な宣伝媒体はありますが
やっぱりテレビの宣伝効果や影響はは大きいのですね!
「CMにだって字幕が欲しい」自分の中で思っているだけでは、ただの「夢」ですが
色んな人に提案し、情報を拡散し、色んな人と共有し、
一緒に考えてくれる人を巻き込んでいけば
それは夢ではなく少しずつ実現に近づいていくもの。
そんな中で、相手にとってどんな利益があるのか、どんなビジネスになるのか
企業としての視点や、事情も汲み取りつつ、実現に向けて動くことの大切さを学んでいます。
たかが「CMに字幕」。
されど「CMに字幕」。
少なくとも長い目で見れば、企業にとっても大きな利益に繋がることで
悪いことはないはず。
CMに字幕をつけることは
高齢化社会に向けてのビジネスチャンス、
あるいはマーケティング拡大としての「先行投資」なのです。


BETC 公式サイト
http://www.betc-life.com/#/made-in/
MACIF 公式サイト
https://www.macif.fr/web/site/offres/particuliers
BETC 全顧客に字幕付CMを提案 offre media
http://www.offremedia.com/voir-article/betc-propose