JR東日本千葉支社様にて特別講演

6月はJR東日本千葉支社にて
「サービス品質フォーラム」での特別講演をさせていただきました。

データと実体験をもとにして話す
聴覚障害の視点からJRに期待すること」


本社、東北支社に続いて三回目となります。
毎年様々なサービス改善に取り組まれていますが
その中でも優秀なものを発表する場でもあります。


終了後の意見交換会にも参加させていただきました。
若い社員の皆さまは、目的意識やモチベーションも高く
質問や感想のコメントが的確で話していて楽しかったです。
そんな中で
「勉強しているつもりでも、当事者から話を聞くと
改めて知らなかったことが多いことに気付かされた」と
素直な感想をいただくと嬉しいものです。


また、手話に興味を持って
「挨拶の手話は?」
「お客さまをお迎えするときは?」と
積極的に聞いてくれる社員も多くて嬉しかったです。
「駅」の手話は
昔の紙の切符を改札鋏で切る仕草から来ている話をすると
年輩の方々は「おぉ〜っ」て感じでしたが
若い社員は「話を聞いたことはあるけどホンモノを知らない」世代。
このギャップもまた面白いものでした。
そんなやり取りをみながら
「切符を切る時のリズミカルな音が好きだったなぁ」と
思い出したものです。


駅や電車の中で音声情報が得られない不便さは
電光表示板や車内モニターの設置、スマホのアプリなどが充実し
昔と比べるとずっと良くなっています。
ひとつだけ実現していないものがあるとすれば、それは
「リアルタイムな音声情報が取得できない」こと。
「聞こえる人と同じ情報がほしい」
願いはとてもシンプルです。
技術は沢山あるので、どうシステム化していくのか。
今後が楽しみです。


余談ですが、国際会議なども開かれるこの会場は
演台が思いのほか高く、最前列から見るとかろうじて顔が見える状態でしたが
とりあえず顔出せて良かった!
かつてどこだかの講演で、適当な踏み台がなく
ビールケースに乗っかって講演をしたことを思い出しました。