渡邉美樹会長との対談

karinmatasumori2011-01-14

「お客様はお店に入った瞬間の三秒で、そのお店を決定する」



居酒屋チェーン店「和民」で有名なワタミ株式会社の渡邉美樹会長が、様々な
御本の中で書かれている言葉です。

早めに到着したワタミ本社の応接室に、渡邉会長が現れた瞬間まさに三秒間の疾風が起こりました。
テレビで拝見するよりもずっと背が高く、爽やかな笑顔と世界のリーダーにふさわしい風格と強いエネルギーに圧倒されました。


今回の対談は、「週刊読書人」という新聞の記事にするために企画された対談です。「誰でも手話リンガル」出版社の明治書院から、昨年からそのようなお話は伺っていたものの、まさか本当に実現するとは思いませんでした。


ワタミというと、私も何度も訪れている居酒屋和民が思い浮かびますが、こうした「外食」だけでなく「介護」「高齢者向け宅配」「農業」「環境」と多岐に渡った事業を展開しています。
そこで、私が活動している「ユニバーサルデザイン」や「手話の面白さ」「聴覚障害者への接客」こんなことをテーマにして、対談を行いました。


嬉しかったのは、渡邉会長が「ありがとう!」という手話をご存知だったこと。
ワタミのスローガン
「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループなろう」
「ありがとう」という言葉は、渡邉会長にとっても大切な言葉なのですね。



まずは居酒屋和民の、メニューって写真がきれいで文字も大きく、聴覚障害者や言葉の分からない外国人でも、指を指して注文できるから非常に評判が良いというお話で盛り上がりました。
もともとボランティア活動に深い造詣のある渡邉会長ですから、ユニバーサルデザインについてのお話も、すぐにご理解くださり、対談の中では「お酒のおとも手話」の紹介などもしました。
「チューハイ」
ハイボール
と、冗談手話を笑顔で表現する渡邉会長。



「夢に日付を」と、夢にむかって行動にうつしていくことが夢の実現につながる。というお話はとても説得力がありました。
あんなことしたい、こうなりたい…、心の中で思うだけなら誰にでもできます。大切なのは、それを形にしていくこと、行動にうつしていくことだと。
「過去は変えられないけれど、未来は変えていくことができる」


誰にとっても楽しく暮らせる社会作りをしていきたい、とつい熱くなってしまった私です。
しっかりと、目を合わせて深くうなづきながらお話をされる姿や、含蓄のある一つ一つの言葉から、学ぶことがぎっしりとつまった充実したひとときでした。
朝のTBS「スッキリ」出演を終えられてから、一時間半もの時間をとって下さったことに感激。
対談終了後、雑談の中で、どんなお酒が好きなのか尋ねたら、
間髪いれずに
ハイボール!」
と手話で!
たった一度やっただけの手話が、すぐに出てくるなんて!!と
その瞬間、その場の空気が感激と爆笑に包まれました。



翌日の昼。
対談のお礼状をしたためて、郵便局に向かおうと思ったら、郵便受けには既に渡邉会長からのお礼状が。
迅速な対応に、世界一の凄みをしみじみと感じ、渡邉会長との対談は今後の生き方にも大きな影響を与えるひとときだったのだと、改めて思いました。