代官山蔦屋書店で、拙著が平積みに


代官山にある大人のためのオシャレな「蔦屋書店」の一角で
「これからの人、これからの職、これからのNipponのために」というコーナーで
拙著が平積みになっております。


これは蔦屋書店と、PRe Nipponとのコラボ企画展。
「PRe Nippon(プレニッポン)」は、全国の福祉事業所と恊働しながら、魅力的なモノづくりを企画しています。
その一つが和製本四つ目綴じの自由帳「ゲラメモ」。
ゲラというのは、本を出版する際に
原稿に著者や編集者が誤字などを赤字で書きこむ校正紙のことです。


本一冊分のゲラは200〜300枚、いやもっと?!
そんなのが、第一校、第二校、最終校とやりとりされるので大量の紙が廃棄されてしまうのです。
ここに目をつけたPRe Nippon。
ゲラの裏面をメモにしちゃおう!とできたのが「ゲラメモ」。
伝統的な技で一冊ずつ製本するのは、福島県南相馬市に暮らす障がいのある人たちです。
「再生」の願いを込めて2012年より製本し続け、今や職人の域だとか。
僭越ながら私のゲラも、提供させていただきました。


だって、ゲラメモです!
なんて愉快でロマンチックな響きでしょう。
敬愛するレナ嬢から
初めてこの企画を聞いたとき、ゲラに詰まった苦労が一瞬にして浮かばれた気がします。
だってだってもう、一生懸命書いた駄文に容赦なく入る編集者からのダメ出しならぬ赤入れ。
こっちも真剣ですが、あちらも真剣な様子が伝わる赤だらけのゲラ。
それはもう、著者と編集者とのタタカいであり共同作業でもあり、コミュニケーションでもあります。
そんな思いの詰まったゲラが、バラバラに解きほぐされ、
ひとはりひとはり綴じ製本されて知らない誰かの手にわたる。
ゲラメモを通していろんな人と思いとがつながるなんて!!


今回の企画展では、ゲラメモと同時に
提供著者のメッセージと、書籍を一緒に展示、そのまま購入できるようになっています。
今月いっぱい開催しておりますので、ぜひ「大人の蔦屋書店」で
ゲラメモも私の本も手に取っていただければと思います。
『音のない世界と音のある世界をつなぐ』松森果林著(岩波書店
http://www.amazon.co.jp/dp/4005007767


大人の蔦屋書店、本だけでなく、音楽やバーや映像なんかも充実しているとか。
☆会期 10月7日(水)〜10月31日(土)
☆場所 代官山蔦屋書店1号館(文学フロア)2号館につながっている入り口を入ってすぐ左のエスカレーター脇
<代官山T-SITE>https://tsite.jp/daikanyama/
<PReNippon>http://pre-nippon.com/


ちなみに、拙著の隣に並んでいるのは、実はゆるっとした才能あふれる後輩だったりします。
ボクの彼女は発達障害』くらげ・寺島ヒロ著(学研)
http://www.amazon.co.jp/dp/4054057063

ひそかにファンなのですが、先輩と後輩の本が並ぶのって、ちょっとオモシロいと思いません?
先輩か後輩か、どっちにしよう?なんて迷わないでくださいねw