一年の終わりと始まりを煮込む「のっぺ汁」

毎年この時期には必ず「のっぺ汁」を作る。
新潟の郷土料理。
両親が新潟出身なので、小さなときからずっと食べてきた。
サトイモ、ニンジン、レンコン、ゴボウ、キノコなどの根菜類から、こんにゃくやかまぼこ、厚揚げ、鶏肉やサケやイクラが入ることもある。
これらをすべて一口大(我が家ではサイコロ切り)にし、
油で炒めたりはせず、酒を加えて煮込むと良い出汁が出てくるので
味付けは塩と醤油を少し加えるのみ。
忘れてはならないのは「打ち豆」!
http://www.ruralnet.or.jp/syokunou/201007/01_2.html

日本海側の豪雪地方の保存食。
その名の通り、大豆を小槌でつぶして乾燥させたもの。
潰れているから火の通りも早く、絶妙な出汁がとれ、食感も良い。
とにかく豆がどんな食材にも合うので、我が家ではたいていの煮ものに打ち豆が入る。


さて、冒頭ののっぺ汁。
まずは材料をとにかく刻むところから始まる。
先日は「面取りマシン」と化した息子。
年末は「角切りマシン」に。
野菜を切ることに関しては、我が家ではすでに職人的な地位をもつ息子、大活躍。


家の中に漂うのっぺ汁の香り。
年末だなぁ〜としみじみと思う。
今日から実家へ帰省するが、実家でも今頃のっぺ汁を煮込んでいる頃だろう。



今年もいよいよ今日で終わり、明日からは新年。
フリーランスで仕事をしていると、講演などの単発の仕事のほか、様々なプロジェクトの仕事が同時に進行する。
終わる寂しさもある一方で、新たな展開を見せる面白さも同時に併せ持つ。
一つ一つの出会いを大切に、次に繋げて、新年を迎えたいと思う。
お世話になったみなさま、支えてくださったみなさま、本当にどうもありがとうございました。
そして2013年も、どうぞよろしくお願いいたします。
みなさまの沢山の幸せを心よりお祈りし、のっぺ汁「いただきます♡」